0001

 月曜日の早朝。今週一週間の学園の週番となった君は、校長室前にある棚から「学園日誌」を手に取り、校舎の廊下を歩く。日誌には先週までのできごとや重要な情報が詳細に記され、君は今週一週間の学園の出来事と希望を書き留めるために欠かせない。
 自分が所属する教室に入ると、同級生の女の子、黒鐘咲彩(くろ がね さ あや)の寂しそうな表情が、君の目に飛び込んできた。彼女はちみっこい体型で、なつきやすい性格の持ち主だ。錆色のボブカットと制服に赤いリボンが映え、黒いソックスが足元を彩っているが、今日の彼女の顔には寂しさが漂っているようだ。
「おはよう、咲彩。どうしたの?」
 咲彩は微笑みながら応えた。
「あ……ちょっとさみしい気分なんだよね」
 周囲に広がる何かが錆びつき始めているのを感じ、君は思わず身を乗り出す。咲彩はいつも周りに理解者がいて、その存在が酸素と鉄分のように元気を与えている。しかし、今朝は何かが違うようだ。
「どうして寂しいの?」
「うーん、最近なんだかさみしいんだよね。みんなと仲良くしているつもりでも、時々ね……」
 咲彩の言葉に、周囲の何かがますます錆びついていくような感覚が広がる。君は彼女の寂しさを理解し、彼女のそばに立つことにした。寂しがり屋の彼女は、塩対応されるとすぐに錆びついてしまう。慎重に彼女との距離を計りながら、君は咲彩に微笑みかける。
 学園の冒険が始まる中、君と咲彩の新たな友情が紡がれる予感が漂っていた。どんな出会いや謎めいた事件が待っているのか。それは、様々な出来事や希望を、学園日誌のページに記すことで、学校生活の「彩り」を変えていくことができるだろう。
 教室の窓から差し込む光が、咲彩の錆色の髪を優しく照らしている。廊下では、他の生徒たちが登校してきたのか、活気にあふれ始め、友情の芽がどこかで芽生えているようだった。学園の中に広がる様々な可能性と冒険が、君たちを待ち受けていることを感じながら、新たなページが開かれていく。
0101へ。

タイトルとURLをコピーしました